第19代東京都知事の舛添要一氏に拠れば、「外国語が上手い(と世間に思われている)人の体験談がまとめられている」現代新書編集部編『外国語をどう学んだか』(1992年)という本で、彼は『フランス語について記したが、小池はアラビア語に関し「19歳の夢はカイロ大学」というタイトルで文章を書いているが、経歴欄にはエジプト国立カイロ大学社会学科卒業、そしてアラビア語講師とある』ようです。この度東京都第15区で出られる飯山陽(あかり)さんはイスラムの大家ですから、「カイロ大学首席卒業」の小池氏には是非アラビア語で対談して頂ければと思います。それで以て語学力が白日の下に晒され、本当に卒業できたかがはっきりし、誰もが納得する真実が示されることでしょう。

私は今回、飯山さんの実際の演説を初めて聞いてみました。大変迫力ある立派なスピーチで、「最近の政治を志す人の中には珍しい」「きっと中身のある人なんだろう」「なるほどなぁ」という印象を受けています。私は別に日本保守党ファンでもなかったのですが、百田尚樹先生の御著書は何時も面白く、また自分の歴史観といったものを修正するに「なるほどなぁ」と教えられることが多々あって、百田さん御自身に対しても非常に敬意を表してはいました。その百田さんが政党を立ち上げるとも、そこに我国の人財たるメンバーがいるとも、存じ上げていませんでした。政治というものは畢竟「人を動かし、世を動かすこと」です。筋を通さず信を得られねば、何も生まれてはこないのです。飯山さん以外で印象に残る候補者は、乙武氏を筆頭に誰一人おりません。

編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2024年4月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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