チャート:職を望む非労働力人口
(出所:Street Insights)
〇男女別の労働参加率と失業率
男女別の労働参加率は、そろって上昇。男性は前月の68.1%→68.2%と8ヵ月ぶりの水準へ上昇した。女性も年初来で最低だった前月の57.3%→57.5%へ上昇した。なお、女性は4月に57.7%と2020年2月(58.0%)水準に迫っていた。
チャート:男女別の労働参加率
(出所:Street Insights)
男女の失業率も、そろって上昇。男性は前月の4.1%→4.4%へ上昇し2021年10月以来の高水準だった。女性も前月の4.0%→4.1%へ上昇し、2021年11月以来の高水準だった。なお、女性は2023年1月に3.3%と1952年9月以来の低水準を記録していた。
チャート:男女別の失業率
(出所:Street Insights)
〇人種・男女別の就業者、20年2月比
人種・男女別の就業者数を20年2月比でみると、ヒスパニック系の男女で伸びが鈍化したほか、白人女性は下げ幅を拡大した。一連の結果は、以下で示すように、特にヒスパニック系については労働参加率が低下したにもかかわらず、失業率が上昇した動きと整合的だ。全て季節調整前の数字である点に留意しておきたい。
チャート:男女別の就業者数の20年2月との比較
(出所:Street Insights)
人種別の週当たり賃金は2023年5月時点で以下の通りで、ヒスパニック系が762.8ドルと最低、次いで黒人が791.02ドル、白人は1,046.52ドルとなる。アジア系が最も高く1,169ドル。
チャート:実質ベースのフルタイム従業員の週当たり賃金、ヒスパニック系が最も低い
(出所:Street Insights)
〇人種別の労働参加率、失業率
人種別の動向を紐解く前に、人種別の大卒以上の割合を確認する。2010年と2016年の比較では、こちらの通りアジア系が突出するほか、白人が全米を上回る一方で、黒人とヒスパニック系は全米を大きく下回っていた。なお、正確にヒスパニック系は中米・中南米系出身者を指し、人種にカテゴリーにあてはまらないが、便宜上、人種別とする。