日本はこの辺のチェックが大変ゆるい。他の国はそうではない。つまりそれだけ犯罪が多いということの裏返しなのです。

これはケースバイケースなどで全員に対してというわけではありません。各金融機関には独自の判定基準やマニュアルがあったりするので、 どういう場合だとチェックが厳しくなるかは一般公開はされていません。熟練した担当者が直感で見抜くことも少なくないのです。

さらに胡散臭い預金者はすぐに口座を閉鎖してしまったりします。

資金の送金にも大変厳しく、例えば200万円程度の屋根修理の費用を工務店に送金する際も請求書や領収書などを提示し銀行側が細かくチェックすることも全く珍しありません。これはアメリカだけではなくイギリスや欧州大陸の方でも似ています。

また金額が大きいとオンラインで送金できない場合も少なくないのです。電話で依頼したり窓口まで行って頼まなければならないことも少なくないのです。

日本はこの辺のチェックが非常にずさんなので送金が簡単にできる印象でしょうが、他の国は違います。

このような個人の少額資金の送金でもチェックがかなり厳しいのにもかかわらず、6億8000万円もの大金をどうやって送金できたのか。

富裕層の場合は貧乏な一般民と異なり富裕層向けの特別な窓口があったり担当者がついていますが、その場合も送金に際してはもちろんチェックがあります。

胡散臭い賭博の胴元に対して領収書も請求書もないのに巨額の資金を送金した、しかも本人ではなくただの通訳でありアシスタントやである人間が代理でできるのかどうか。

銀行側は違法なビジネスやテロ行為などへの加担を嫌うのでチェックは大変厳しいはずです。私は金融機関関連のビジネスにも関わったことがあるので疑問を感じています。

特にロシアの戦争が始まってからこういったチェックが大変厳しくなっています。

15年ほど前からアメリカは資金洗浄やテロ資金へのチェックを相当厳しくしており、海外の金融機関に対しても顧客の個人情報のチェックや背景の確認などを要求しているのです。

各銀行は対応に大変な能力と資金をかけています。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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