ドジャース大谷翔平投手の通訳である水原一平氏が自身のギャンブル依存により大谷投手の金を使い込んだ件が大ニュースになっています。
まだこの事件の詳細は不明ですが、日本人があまり注目していない点がいくつかあります。
2023年12月8日に発売された私の新作書籍私の新作書籍『世界のニュースを日本人は何も知らない5』でも解説していますが、海外は様々な事情が日本と異なるために、こういったニュースに関して日本人と海外の人では注目する部分が異なります。
まずAP通信によれば水原と賭博の胴元であるマシュー・ボウヤーを内国歳入庁(IRS)が調査している点です。内国歳入庁(IRS)は連邦政府機関で、日本の国税庁に当たります。
水原はボウヤーに対して6億8000万円を大谷の口座から送金したようですが、これが本当に水原が大谷選手の口座を操作して送金したものかどうかは今のところわかりません。
このニュースを聞いて、海外と取引している人や、海外在住者がピンとくることがあります。
一体どうやって送金したかです。
アメリカの金融機関の本人確認の厳しさと送金規制の厳しさは日本とはレベルが違う。日本の銀行は高齢者のオレオレ詐欺被害の防止にばかり力をかけているが他の国は違うのだ。
先進国の場合はとにかく銀行が気を使うのが預金者の資金がマネーロンダリング(資金洗浄)や違法なビジネス、テロ行為に使われるかどうかです。
これは各国の政府の方針に沿っている。違法な金を使った反社会的行為が多いということの裏返しなのです。
そのため各国ではそもそも銀行に入れる資金の手元のチェックが大変厳しのです。
ある程度の金額を銀行に入れたい場合は商取引の証拠や給料明細などを提示しなければならないこともあります。
これはなぜかというとドラッグの売買や売春、武器の取引、人身売買などで得た金や汚職が蔓延している国から持ち込んだ資金を入れる連中がいるからというのが理由です。