イランが13日夜(現地時間)、イスラエルに向けて数百機の無人機、ミサイルを発射した。イスラエル側からの報道によると、防空システム「アロー」がほぼ全ての無人機を撃ち落としたという(イスラエル軍の発表では的中率は99%)。軍事施設の一部が破壊されたほか、一人の子供が負傷したという。
「真の約束」と呼ばれるイランの今回の軍事攻撃についてイラン国連代表部は13日、「イランの軍事攻撃は国連憲章が明記している自衛権に基づくものだ。今回の攻撃でわが国の報復攻撃は終結する」と表明している
一方、イスラエルのガラント国防相は「イランが本土からわが国を攻撃した場合、わが国は必ず報復する」とイラン側に警告を発している。バイデン米大統領はイスラエルの防衛に責任を持つと表明する一方、イスラエル側にイランへの報復攻撃には慎重を呼び掛けている。グテレス国連事務総長は「世界は新たに戦争する余裕はない」と指摘し、イランとイスラエル両国に対して戦争のエスカレートを避けるように求めている。