どの新聞を開いても「SNSに騙された兵庫県民」という記事だらけである。無条件に新聞を信じることなく、自らネットで調べて投票した人々を、前川喜平は「学べば治る。賢くなれる。斎藤(氏)を当選させた兵庫県民も」と馬鹿にした。

日本新聞協会の発表によれば、新聞発行部数は2000年の5371万部が2023年には2859万部まで減少している。あと10年もすれば、さらに影響力は失われるだろう。今回のようなメディアスクラムを繰り返せば、衰退は早まる。最後のチャンスとして、新聞業界は『新聞倫理・記事向上機構』の設立を進めるのがよい。