宇宙人だから話せることも絶対にある
――今回の映画は宇宙人ネタなので、宇宙人に関連する質問をさせてください。監督は宇宙人はいると思っていますか?
宇賀那:僕はいてもいなくてもどっちでもいいやと思っているんですよ。いたらいたで多分そんなにびっくりしない気もします。ただ、いるなら見たいですよね。
――宇宙人に遭遇したといった経験はないんですね。
宇賀那:UFOを見たとかも全くありません。宇宙人に遭遇してみたいですよね。
ちょっと話が逸れますが、僕は柴田剛さんの映画『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』(2016年)が大好きです。この映画では本当に宇宙人を探しに行くので、フィクションであり、ドキュメンタリーでもあるんですよ。映画の中では、カメラが上がったり下がったりするティルトアップという撮影方法をずっと使っています。柴田さんは「宇宙人を撮るためには、やっぱりティルトだ」と言っていました。僕もそういうことをやって、いつか宇宙人が映り込んだらおもしろいなと個人的には思っています。むしろ、本物の宇宙人を撮りに宇宙に行きたいですね。
――宇宙人がいて今回の映画みたいな展開になったら、人間と宇宙人は仲良くやっていけると思いますか? それとも、対立すると思いますか?
宇賀那:僕の最近のテーマは「異種との共存」です。『異物 -完全版-』にはタコ系のエイリアンが、『悪魔がはらわたでいけにえで私』にはグレイ系のエイリアンがそれぞれ出てきます。今回はまた違った形のエイリアンですね。そういうエイリアンと人間の間で最初は対立する部分があっても、最終的には上手くやっていけるんじゃないのかなと思っています。
――逆に異種だからこそ上手くいくことはありそうですよね。
宇賀那:今回のテーマでもあるんですけど、仲の良い人同士ほど、心配されたりするので、意外と本音を話せないじゃないですか? 初見の人だから話せることがあるので、宇宙人だから話せることも絶対にある気がしていますし、そうであればいいなと思っています。
――監督の前向きなお話を聞けてよかったです。最後に、映画を観に来られる方々へのメッセージをお願いします。
宇賀那:ポップな映画でもあるんですが、それと同時にシニカルなメッセージも逆にこういうテーマだからこそ入れられました。幅広い年代の方々に観に来てほしいなと思います。
あとは、映画は好きも嫌いも言っていただいて初めて存在価値があるような気がします。是非劇場でご覧になって、好き嫌いも含めて、周りの方々に映画のことを伝えくださったら嬉しいですね。
(文=本間秀明)
『みーんな、宇宙人。』
2024年6月7日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、
池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿 他 全国ロードショー!
監督・脚本:宇賀那健一
出演:兵頭功海、菊地姫奈、西垣匠、三原羽衣、草川拓弥、YU
製作:CAELUM
制作:VANDALISM
配給:エクストリーム
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提供元・TOCANA
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