ネットでしばしば話題になる、すき家の「キング牛丼」。そんなものがあること自体知らない方が多いのではないでしょうか。実はこれ、メニュー表にもどこにも書かれていない「裏メニュー」なんです。
過去に挑戦した人たちからのSNSへの投稿を見てみると、大きな丼にどっさり盛られた牛肉、その下にはツユがたっぷりしみ込んだご飯と、噂に違わぬ大盛りっぷり。大食いライターとして、一度は食しておきたい一品です。
とはいえ、あまりに情報が不足しているので、お店に足を運ぶ前に、事実確認をしなければなりません。公式情報がどこを探しても見つからなかったのです……。
本当に「裏メニュー」なのか、などなど。すき家の広報担当者に「キング牛丼」について直接聞いてみました。
すると……なんと、正式名称は「牛丼キング」だったことが発覚。マ、マジかよ……。これは新たな情報がもっと出てきそうだ!
■ すき家広報にインタビュー!
―― この度は取材に協力いただきありがとうございます。まずは牛丼キングの価格や、総重量、総カロリーなどを教えてください。
価格は税込1480円です。総量については非公開ですが、総カロリーは約3000kcalとなっています。
―― では、牛丼キングの牛肉やご飯は、それぞれ並盛の何倍ほどなのでしょうか?
牛肉は並盛の約6倍、ご飯は並盛の約2.5倍です。
―― 牛丼キングはいつ頃から販売されているのでしょうか。またこれは「裏メニュー」というポジションで間違いないでしょうか?
牛丼キングは2009年に登場。裏メニューという扱いになります。
―― 発売から15年……!長い歴史があるんですね。販売は全店で行われているのでしょうか?
一部店舗を除く全国の店舗で販売しています。
―― メニューのタブレットに掲載されていないようなのですが、注文の仕方を教えてください。
注文の際は直接従業員にお声がけください。
―― 牛丼キングをもしも残してしまった場合、持ち帰ることはできるのでしょうか?
牛丼キングは食べ残しの持ち帰り不可です。
―― では、最初から持ち帰りオーダーをすることはできますか?
こちらもできません。
―― ちなみに、すき家の広報室の中でチャレンジされた方はいますか?もしいらっしゃったら、挑戦した時のエピソードなどを教えてください。
広報室内ではチャレンジした者がいない状況です。ご協力できず申し訳ございません……。
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広報担当者でもまだチャレンジした人がいないという牛丼キング。さらに食べ残したら持ち帰りすることができないということで、注文する際は「絶対に食べきれる!」という強い自信と覚悟が必要なようです。
■ 牛丼キングの圧倒的な存在感!
ということで、必要情報は全て入手しました。覚悟を決めて、いざ決戦の地へ!お店に到着すると、裏メニューのため店舗の内外どこにも牛丼キングの写真や文字は勿論ありません。
カウンターで少し緊張しながらお店の人に直接「牛丼キング、お願いします」と注文。すると「すみません。少しお時間いただきます」と返ってきました。もちろん、問題ございません!ワクワクドキドキしながら運ばれてくるのを待ちました。
ちなみにテーブルに置かれているタッチパネル式のタブレット端末で牛丼のページを見てみると、「ミニ」、「並盛」、「中盛」、「大盛」、「特盛」、「メガ」しか載っていません。やはり注文は、お店の人に直接伝えるしかないようです。
5分ほど経過した時、「お待たせしました」と運ばれてきた牛丼キング。「いや、まだ5分!」と心の中でツッコミながらも受け取った筆者。その後、「すき家にしてみれば5分は待った方か」と一人で納得しました。
目の前に現れた牛丼キングは、まさにキングの名に相応しい牛肉の山!ビッグ牛丼マウンテンです。圧倒的な迫力に、思わずゴクリとつばを飲み込みました。
筆者は通常、食レポの際は食べる欲望を抑えるために事前におにぎりなどを1~2個食べてからお店に向かいます。そうしないと、欲望に負けて写真などを撮る前に食べてしまうからです。しかし、今回は食べるのをやめました。食べなくて本当に良かったとあらためて実感する迫力です。