この世代は競争より共創、どん欲よりバランス、SDG’s最高!、おひとり様は女王様といった価値観が強くなり、昭和主流時代とは真逆に近いものもあります。メリハリ消費もその特徴で自分が気に入ったものには糸目なくお金を払い、時間への配分も厭わないのですが、興味ないものには時間もお金も徹底して削減する傾向が強く出ます。この感性が世界の中のニッポンという枠組みでどう展開するのか私には予見できないのです。多分ですが、日本的な良さが評点されるも世界をリードすることはないだろうとみています。
これは政治にもつながります。日本も選挙イヤーになりますが、個人的な最大の疑問は日本人の主流の考えは保守なのか、リベラルなのか、はたまた日本的バランス社会を具現化する中道ど真ん中なのか、であります。大胆に予想をすると保守層は勢いを失い、よりマイルドな中道化が進むとみています。自民党内の抗争は何だったか、私には党内の保守勢力と中道勢力の争いなのだとみています。その中で保守の声は大きいのですが、掛け声倒れになりそうな気がするのです。理由は前の節に書いた「そこそこの社会の実現」が主流なので極右でも極左でもない心地よい中道が支持されるとみるからです。
選挙結果次第ではまるで違う結果をもたらします。特にアメリカの大統領選の行方はあまりにも影響が大きく、現時点で予想は不可能です。ただ、人間の英知を私は信じます。極端な方向には走らないと考えたいのです。それを含めたしがらみからの「脱却」が起きる、いや起きて欲しいというのが私の願望であります。
2024年が「脱却の年」になることを期待したいですね。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年1月1日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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