2023年は有名人の訃報が非常に多かった、しかも比較的若くして亡くなられる方の多さに驚く一年だったように感じるのは僕だけだろうか。
いや、そう思うのは僕だけではないだろう。
事実、2023年の70代以下の訃報をざっと挙げると以下のように多数になる。
2023年、70代以下で亡くなられた有名人高橋 幸宏(元YMO) 70歳 門田 博光(元南海外野手) 74歳 鮎川 誠(シーナ&ロケッツ) 74歳 入来 智(元近鉄投手) 55歳 恒岡 章(Hi-STANDARDドラム) 51歳 西郷 輝彦 75歳 笑福亭 笑瓶 66歳 陳建一(料理家) 67歳 坂本 龍一(作曲家・元YMO) 71歳 北別府 学(元広島投手) 65歳 ryuchell 27歳 横田 慎太郎(元阪神外野手) 28歳 寺沢 武一(漫画家) 68歳 谷村 新司 74歳 もんたよしのり(元もんた&ブラザーズ) 72歳 櫻井 敦司(BUCK-TICKボーカル) 57歳 HEATH(X JAPANベース) 55歳 長岡 末広(元朝潮) 67歳 大橋 純子 73歳 KAN 61歳 伊集院 静 73歳 チバユウスケ(元Thee Michelle Gun Elephant) 55歳 島崎 俊郎 68歳 木戸 修(元プロレスラー) 73歳 寺尾 常史(元寺尾) 60歳 小沢 正志(元キラーカーン) 76歳
お一人お一人に様々な人生がおありだったと思う。ご冥福をお祈りしたい。特に若くしてお亡くなりになった方々には…。
日本全体の死亡数も急増確かに、こう列挙するととても多いように感じられる…しかしこの数、本当に多いのだろうか?
実は、それは不明である。そもそも「有名人」というものの定義が曖昧なのだからそれも仕方がない。どの程度までの有名人をカウントする? ということまで考えると、過去とのしっかりした比較・検証は出来ないと思ったほうがいいだろう。
ではどう考えればよいのか。こういう時は、恣意的な解釈の入り込む余地のない数字を見るのが正解だ。
つまり、「有名人」ではなく、「日本人全体」の死亡数という、解釈の余地のない数値に変換すれば良いのである。
その統計がこちら。
日本では21年から死亡数が増加していることがわかる。特に22年の増加数は異常だ。
もちろん、今は圧倒的に人数の多い団塊の世代の高齢化が進んでいるため、高齢者の数自体が増加中であり、当然死亡数も増加傾向であるが、その右肩上がりの死亡数増は年間2万人程度だった。しかし、22年はなんと前年比で約13万人もの死亡が増加したのだ。
なお、現時点では今回の記事で話題にしている23年の総死亡数の統計はまだ発表されていない(毎月の人口動態統計の速報が2ヶ月後に発表されるので2月頃にはわかるはず)。
しかし、現在発表されている23年10月までの死亡数から考えると、異常な死亡増をカウントした22年と同じ水準、もしくは少し多いくらいの死亡数になると予想される。
やはり統計的に見ても日本人の死亡はここ数年で異常に増加していると言って間違いないだろう。
しかもそれは年間で15万人、おそらく2年間で30万人という、巨大な規模で発生しているのだ。
コロナ禍当初、専門家から発せられた46万人死ぬ!と言う恐怖で日本中が震え上がり、緊急事態宣言や経済活動自粛などの大混乱が発生した。一方、いまは当時と比べると殆ど何も騒がれていない。それなのに、実は30万人の巨大な謎の死亡増加が発生しているのだ。
医師会も、政府も、大手メディアも、この事態を知ってか知らずか、殆ど何も国民に周知しない。当初の大混乱を考えると、このことは非常にアンバランスに感じる。ダブルスタンダードと言われても仕方ないだろう。