正月なので福袋を手にされた方もいらっしゃるでしょう。なぜ福袋は人気を保っているのかといえばお得感とサプライズ感なのかもしれません。私は人生一度だけ購入したことがあるのですが、何やらいろいろ入っていましたが、うーん、みんな人に配っちゃったような記憶があります。お楽しみ袋と言ったほうが良いのでしょう。
人はお金を使うには動機がいります。食糧を買うのにも冷蔵庫が空だからという動機があります。ただ、私が再々指摘するように満たされた社会になると人々の消費行動はバラバラになります。
かといって全然使わない訳でもありません。何かに使うのです。例えばミニマリストの私も使うものがあります。それは不動産。おっと思う不動産があれば現ナマ持って買っちゃいます。数年前までの東京の不動産、それもマンションではなく古家のある土地の方は買い方次第では本当に安かったと思います。今でも条件を少し緩めれば安いものはいくらでもゲットできます。
私がなぜ不動産が好きなのか、といえば19歳で宅建を取ってそれ以降の生業ということもありますが、「価値を生み出す」という快感があるのです。多くの方にとって不動産と言えばマンションとか建売住宅といった「出来あい」を買う訳で、注文住宅になるとかなりステージが上がる、そんな感じだと思います。私は古家付きの土地を買って古家を撤去するなり改築するなりして新たに息吹を吹きかけることが趣味なのです。
高級時計が趣味という方もいらっしゃるでしょう。スイスには時計メーカーが700もあるとされ、日本でもそのうちの100種類以上は手に入ると思います。携帯電話に時計がついているし、100均にもデジタル時計売っている時代だよ、というご意見の方には高級時計の価値は分かりません。
欧州にはこんな格言があるそうです。「50歳でロレックスを持っていなければ、人生に失敗したということだ」と。それは言い過ぎにせよ、高級時計は男女ともに貴金属として、あるいはその人のステータス、おしゃれ、そして投資としての価値があるのです。多くのメーカーのラインアップは何年たっても同じです。つまり時計を子供にあげるのはあまり注目されない資産の贈与かもしれません。税務署がこれを読んでいなければよいのですが。
年末に書いた自己啓発でセミナーに行かれる方もいらっしゃいます。日本には少ないですが、参加費が数百万円するようなセミナーも確かにあり、中には超有名な経営者などが登壇したり、少人数でやり取りできるものもあるし、日経はセミナーをビジネスの一つにしており、高いのだと130万円ぐらいしたかと思います。アメリカでは3-5日ぐらい、全米各地で開催されるコンベンションに参加することで刺激を得るのは有効な自己啓発系モデルでした。