ニューヨークが舞台のクリスマス映画といえば、1992年に公開された『ホーム・アローン2』(Home Alone 2: Lost in New York)を思い浮かべる人も多いでしょう。
家族と別の飛行機に乗り込んでしまったケビン(マコーレー・カルキン)は、1人でニューヨークに到着してしまいます。刑務所を脱走した2人組の泥棒とばったり再会し、ドタバタ騒動を繰り広げるコメディ映画。米国での公開から30年以上経った今でも、ホリデーシーズンのファミリー映画として親しまれています。クリスマスムードに溢れるマンハッタンの観光スポットが楽しめる『ホーム・アローン2』のロケ地をご紹介します。
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クイーンズボロブリッジ
ケビンが到着したのは、クイーンズにあるラガーディア空港。イエローキャブに乗り「クイーンズボロ・ブリッジ」からマンハッタンへと向かいます。イーストリバー越しに見える摩天楼のスカイラインが、ボルテージを高めてくれます。ちなみに橋は、陸上部分のアプローチを入れると全長2,270メートル。自転車や徒歩でも渡ることができます。
マンハッタン側から見たクイーンズボロ・ブリッジ。ウディ・アレン監督の映画『マンハッタン』のワンシーンにも登場します。
ラジオシティ・ミュージックホール
マンハッタンに到着したケビンは、さっそく市内観光。ミッドタウンの「ラジオシティ・ミュージックホール」前でポラロイド写真を撮影します。館内では毎冬、ラインダンスで有名なロケッツのショー「クリスマス・スペクタキュラー」が開催されます。ショーは、1933年から続くニューヨークを代表するホリデーイベントの一つ。楽しいクリスマスの音楽に合わせたダンサーたちの踊りは圧巻です。
Radio City Music Hall
1260 6th Ave, New York, NY 10020, United States
ツインタワー
ケビンは、チェルシー地区にある「エンパイア・ダイナー」を経由し、チャイナタウンで花火を購入。ロウアーマンハッタンまで南下し、バッテリーパークにある双眼鏡で「自由の女神」を見た後は、ワールドトレードセンターへ。
「ツインタワー」の高さに驚くケビン。映画では、開放的な展望台から一望するマンハッタンを見ることができます。2棟の高層ビルは、2001年9月11日に起きた米同時多発テロ事件によって倒壊しました。ツインタワーの跡地には、追悼施設「リフレクティング・プール」と「911メモリアル・ミュージアム」が建設されています。また毎年9月11日には、亡くなった3,000人を追悼するため、光のインスタレーション「追悼の光」が灯されます。
なお、1822年創業の魚市場「フルトン・フィッシュ・マーケット」(Fulton Fish Market)は撮影当時、ロウアーマンハッタンのサウスシーポートにありましたが、現在はブロンクスのハンツ・ポイントに移転しています。
One World Trade Center
285 Fulton St, New York, NY 10007, United States
プラザホテル
ケビンの滞在先は、セントラルパークに隣接する豪華五つ星ホテル「プラザホテル」。当時ホテルを所有していたドナルド・トランプ氏がカメオ出演し、ケビンにロビーの場所を案内します。
クリス・コロンバス監督はトランプ氏が出演したいきさつについて、ホテルにはロケ代を払っていたにも関わらず、トランプ氏が撮影は自分の出演が撮影の条件になると伝えてきたためと振り返っています。出演シーンはわずか10秒ほどでしたが、試写を見た人から好反応を得たため、カットせずに残したそう。