ミレイ政権は裏で米国の戦闘機の購入を進めていた
ところが、その裏ではアルゼンチン新政府はデンマークにある中古の戦闘機F-16を購入することを決めていたのである。この転売をペンタゴンが既に10月にミレイ候補の陣営に許可していたということも判明。12月19日付「インフォバエ」参照)。
アルベルト・フェルナンデス前大統領の政権中に中国のJF-17を購入する計画が進められていたにも拘わらず、ミレイ氏の政権がF-16を購入するということが判明。この時点で王毅外相は早速在ブエノスアイレスの中国大使王維新氏を北京に呼び寄せた。ミレイ大統領の今後歩む姿勢についての情報収集をする為であった。その後、中国政府は突如スワップの中断を決定したというわけである。
アルゼンチンはBRICSに加盟しない中国がこのような決定をした背景にはもう一つ要因がある。アルゼンチンがBRICSに加盟しないことを決めたことである。この加盟の準備は既に進められていたにも拘わらずだ。アルゼンチンのBRICS加盟にはブラジルのルラ大統領が強く後押しをしていた。
それとは反対に、米国の高官のブエノスアイレスへの訪問が増えているということである。最初に米国国家安全保障会議のマイク・パイル大統領副補佐官と他2名がブエノスアイレスの大統領官邸カサ・ロサダを訪問。それに続いてジェイ・シャンボー財務金融補佐官の訪問があった。同氏はアルゼンチンが抱えているIMFへの負債の返済さらに繋ぎ支援金について重要は鍵を握る人物である。
米国にとって、ラテンアメリカは左派政権の国が多く誕生している状況の中で、特にブラジルの左派ルラ大統領の存在に対抗するのにアルゼンチンを味方につけるのは重要だと米国政府は判断しているのである。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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