そこで気がついたのは、資産運用をすることはお金が余っている人とお金が足りない人を様々な投資商品によって結びつけること。つまり「お金の総合商社」だということでした。
例えば、株式投資をするのは、お金を持っている投資家が、資金を必要とする企業に資金を融通する行為です。資金提供する投資家がいなければ、商品開発や営業活動はできません。
投資とは単なる「あぶく銭」稼ぎではなく、世の中に資金の融通という価値を提供している存在価値のある行為だということです。
これは機関投資家も個人投資家も全く同じです。
たんす預金している人は、自分のお金を自分のためだけにしか使っていないことになります。資本を持っている人は独り占めするのではなく、自分の意思で必要だと思うところに融通していく責務があります。
日本の個人は、今まで蓄積した莫大な個人金融資産を預貯金に眠らせています。これは、金融機関にお金の融通を任せている状態です。
投資に対する「ギャンブル」「あぶく銭」といった偏見が払拭されると同時に、自分の意思でお金の融通ができる投資家が、2024年にはもっと増えて欲しいと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年12月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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