2023年のJ3の人件費は鹿児島ユナイテッドや愛媛FC、ギラヴァンツ北九州などが約2億円。人件費の一番少ないY.S.C.C.横浜でも1億1300万円となっている。


栃木SC 写真:Getty Images

ついに栃木ダービーがJリーグで実現

栃木シティのJリーグ参入により、栃木県には栃木SCと栃木シティという2つのJリーグクラブが共存することとなった。今2024シーズンJ2リーグで戦ってきた栃木SCは、既に来季からのJ3降格が決定しており、両チームはJ3の舞台で激突することとなる。

栃木県には矢板中央高校、佐野日大高校などの高校サッカー強豪校があり、サッカーは盛んな地だ。筆者は過去に一度だけ栃木県を訪れた事があるが、その日は浦和レッズの試合が開催されていたようで、宇都宮駅から電車に乗ると途中で多くの浦和サポーターが乗車してきたのを覚えている。

また、宇都宮駅周辺には栃木SCのポスターなどが掲示されており、九州在住の筆者からすると栃木県を含む首都圏のサッカーの盛り上がりには少し驚いた。同じ栃木県内の宇都宮市と栃木市をホームタウンとする栃木ダービーは来季大きな盛り上がりを見せることだろう。

2025シーズンからカテゴリーを1つ上げ、J3という新たな舞台に挑戦する栃木シティ。チームとしては守備面や資金面などの課題はあるが、栃木県2つ目のクラブとしてJリーグ入会を確定させた彼らの戦いに期待したい。