最初に「集中モード」で攻めた分、2尾という合格釣果が出るのは早かった。そして、このあとは足元でもアタリが出始めた。でもキャッチまではいかない。どれもノセきれないか、エラ洗い一発で外されてしまう。と思っていたら、今度は確信的なバイトがきた。すーっとルアーを持っていく。向こうアワセのシーバスにこれをやるのは厳禁だが、ちょっと冒険して大アワセしてみた。
ウッ、なかなかデカい。やたら下へ下へと潜っていく。これは地形を知り尽くしている居着きの大型学習個体に違いない。何度も釣られているから、ラインを切りに来るのだ。手を伸ばして竿を海側へ突き出すようにしながら、ちょっと強引にリフトしてみる。しかし、ダメだった。潜られてしまった。
……沈黙。潜ったシーバスは、経験上、LTではなかなか引きずりだせない。ラインテンションを抜いてやり、魚にイトが外れたと思い込ませて根から出てくるのを待ったが、一切反応しない。こいつ、本当に賢い大きいヤツだな。あるいは、もう魚の口から外れて、根に化けてしまったか。
しかし竿に伝わる重みのもたれ方からするに、どうもまだ魚がついていそうではある。そこで、ラインブレイク上等で、一発ドンッと上に竿をあおった。すると妙にフワフワ~と魚が浮いてきて、現れたのはカサゴ。
まあまあ良型で26cm。今年自分が釣った最大サイズのカサゴだが、今こんなところで釣れてくれなくてもいいのに。でも、ラパラでビッグカサゴって、なんだかうれしい。思わずちょっと笑ってしまった。
チビレ追釣
ラスト、ピピピと例によってそれっぽいアタリが来て、小さなキビレを釣って納竿とした。
このキビレくんや、さっきのカサゴくんのサイズなら、もうメバルのほうがずっとうれしい。しかしまだ大阪湾奥にメバルの福音は鳴り響かない。海水温からして、12月中旬が小型のスタートかな?それまではいつにない好調ぶりを見せてくれているシーバスを、引き続きライトタックルでやっていきたい。