かつて一世を風靡したMP3プレイヤーであるiPod。しかし、iPodは2022年のiPod touch (第7世代)販売終了で全シリーズの販売が終了済み。
そのため、2024年現在「MP3プレーヤー」など音楽再生機を購入する場合、もっとも代表的な選択肢は「WALKMAN」ではないでしょうか。
そんなWALKMANが近年、注力しているのがいわゆる「ストリーミングWALKMAN」です。ストリーミングWALKMANとは、その名の通り、Spotifyなどストリーミングサービスを再生できるウォークマン。端末にはAndroidがOSとして搭載されます。
するとよくよく考えると分かりづらいのが、Android OS搭載端末でストリーミングを聴くならば「スマホでSpotifyを聴くのと何が違うのか」。今回は「ストリーミングWALKMAN」は「スマホでSpotifyを聴く」のと何が違うのかを解説します。
ストリーミングWALKMANのモデルの例
まずWALKMANは先にも述べた通り、近年はストリーミング対応が進んでいます。代表的なモデルの1つはA300シリーズ NW-A306。
このモデルは32GB/64GBの内蔵ストレージを持ち、Android OSを搭載しているため、各種音楽ストリーミングアプリをインストールし、楽曲を再生できます。
価格:オープン価格(参考価格:46,200円~ ※容量によって異なる)
曲の入れ方:
・本体で音楽配信サービスから楽曲を購入
・音楽管理アプリ「Music Center for PC」にCDを取り込んで同期するなど
容量:32GB/64GB
ストリーミング対応:対応(※アップスケーリングで最大 96kHz/24bitで再生可能)
有線イヤホン対応かどうか:対応
とはいえ「Androidを搭載した端末でストリーミングが再生できるのは当たり前ではないか」と感じる方も多いでしょう。スマホでストリーミングを聴くのと何が違うのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
「ストリーミングWALKMAN」は「スマホでSpotifyを聴く」のと何が違う?
ストリーミングWALKMANとスマホでSpotifyを聴くのには、いくつかの違いがあります。音質面ではWALKMANが優れており、長時間の音楽再生にも適しています。一方で、ストレージ容量や価格面ではスマホの方が「コスパがいい」場合も。
音質の向上(アップスケーリング)
WALKMANの大きな特徴の一つは、音質の向上です。ソニーのウォークマンには、DSEE Ultimateという独自の音質向上技術が搭載されており、ストリーミングで再生した楽曲のアップスケーリングが可能です。
なおこの技術は、圧縮された音楽データを解析し、失われた高音域を復元することで、より豊かで臨場感のある音質を実現するというもの。スマホでSpotifyを聴く場合と比べて、楽器の音色や声の質感がより鮮明に感じられ、音楽本来の魅力を引き出すことができます。
360 Reality Audio
360 Reality Audioは、ソニーが開発した立体音響技術です。音楽を全方向から聴こえるように再現し、まるでライブ会場にいるような臨場感を体験できるようにしたものです。
WALKMANは、この360 Reality Audioに対応しており、対応するヘッドホンと組み合わせることで、より没入感のある音楽体験を楽しむことができます。WALKMAN及び対応ヘッドホンを使用することで、音楽をより立体的に、より豊かに聴くことができます。
バッテリー持続時間の長さ
WALKMANのもう一つの大きな利点は、バッテリー持続時間の長さです。たとえば、ソニーのNW-A300シリーズでは、ストリーミングサービスアプリ使用時、オフラインモードで最大26時間の連続使用が可能。一般的なスマートフォンの音楽再生時間と比べてはるかに長く、外出時や旅行時に大きな利点となります。
スマホでSpotifyを聴く場合、バッテリーの消耗が早く、長時間の音楽再生が難しい場合がありますが、ストリーミングWALKMANを使用すれば、充電を気にせずに一日中音楽を楽しむことができます。