昨シーズンの終盤より定位置を掴んだGK泉森涼太。今季も開幕から正守護神として出場を続け、35試合とほとんどの試合でゴールマウスを守った。
高いセービング力やエリア内の侵入に対する好判断の飛び出しなど、シーズンを通して好プレーを数多く披露。また、背後を突くフィードからチャンスメイクにも一役買っている。今季チームとしての失点数はリーグで4番目に多い鹿児島だが、泉森の活躍がなければさらに厳しいシーズンになっていたことも十分考えられる。25歳の年齢とGKというポジションを考えれば、まだまだ若手に入ることも高い評価に値する要素の1つ。それだけに、獲得に乗り出すクラブが複数出ても不思議はない。とはいえ、鹿児島にとっても今や代えの利かない選手の1人。能力はもちろん、年齢的にも流出すれば来季以降のチーム作りに大きく支障をきたすことから手放せない選手2位とした。
1位:藤村慶太
今季ツエーゲン金沢から新たに鹿児島へ加わったMF藤村慶太。残念ながら2年連続で所属クラブがJ3降格を味わう結果となったが、チャンスを作り出す能力の高さには変わらず光るものがあった。
正確無比なキックを活かし、長短のパスやセットプレーで多くの決定機を演出。チームで2番目に多い4つのアシストを挙げている。今季鹿児島が挙げた得点数「35」はリーグ全体で見て3番目に少ない数字であることから、すでに退団が発表されている藤本らスコアラーに加えチャンスメーカーである藤村を失うことになれば、J3へと舞台が変わるとは言え得点機会そのものの数にも影響しかねない。退団する前線の選手の数から補強への期待もあるが、チャンスの数を確保していくためにも藤村がキーマンと言えることから手放せない選手1位とした。