今季は開幕からスタメン出場を続け、第9節までに2ゴール2アシスト。序盤戦思うように勝ち点を積み上げられないチームにとって貴重な得点源となっていたが、7月にクラブより負傷の発表がなされ9試合の出場に留まっていた。2019年のJ3降格から今回のJ2昇格までを知る選手の1人であり、その間変わらずチームでも上位の得点数を挙げてきた稼ぎ頭。本来であれば最も手放せない選手と言えるが、今季出場したゲーム数から他の選手の活躍を鑑みて5位とした。


4位:福田望久斗

昨年18試合に出場し3ゴール1アシストの活躍でJ2昇格に貢献したFW福田望久斗。今季はJ2の舞台でもその能力が十分に通用することを証明し、シーズン途中の怪我による離脱もあったが24試合で3ゴール1アシストと結果を残した。

果敢なドリブルによる仕掛けからのチャンスメイクやゴールで存在感を発揮。また、前線のプレスからも得点に結びつけるなど積極的な姿勢は守備にも表れている。攻撃面ではベテラン選手の活躍が目立った鹿児島にとって、頼もしい選手であることは間違いない。リーグ戦終了後、そんな前線を支えたベテラン選手の退団が複数発表されていることから、一層福田の重要性は増した。他クラブから声がかかっても不思議はないが、鹿児島の次世代を担う選手の1人として自身初のJ2でも輝きを放っていたことから手放せない選手4位とした。

藤村慶太(ツエーゲン金沢所属時)写真:Getty Images

3位:鈴木翔大

昨シーズンは途中出場がほとんどながら5ゴールを挙げる活躍でチームのJ2昇格に貢献したFW鈴木翔大。今季はスタメンでの出場機会も増えたなかで、4ゴール6アシストを挙げ下位に苦しむチームを支えてきた。

空中戦にめっぽう強く、ヘディングでのゴールはもちろん前線で起点となる役目もこなした。鹿児島で言えば、FW福田をはじめMF山口卓己やMF野嶽寛也といった次世代を担う若手選手の活躍も今季目覚しく、来季以降クラブの将来を考えれば彼らの去就は極めて重要だ。それでも、鈴木の今季見せた前線でのチャンスメイクや得点力はチームにとって欠かせないもの。再昇格に向けて厳しいJ3リーグを戦い抜くため、頼りになる存在であることは間違いない。2022シーズンのいわき、そして2023シーズンの鹿児島と2度J2昇格を経験していることも含めて、来季に向け手放せない選手3位とした。


2位:泉森涼太