■あまりの「本気度」に感動…
まず、本商品は「子供が2人いるファミリー」に楽しんでもらうことを想定して企画開発をスタート(もちろん、その他のユーザーを拒絶する意味ではなく、多くの人が楽しめる内容となっている)。
担当者は「そのため『お子様はお芋を1個掘るだけでは物足りなさを感じるだろう』と想定し、1人2個ずつ掘れるよう、4個のお芋を絶妙な位置、および深さにバランス良く配置しています」と、そのこだわりについて語る。
さらに、ケーキに付いたスコップ型スプーンは、何度も使用できる「ステンレス製」を採用し、リアルさをとことん追求しているのだ。「プラスチック製」に妥協しなかった辺り、コージーコーナーの本気度が伝わってくるというもの。
担当者は続けて、「ケーキ箱からケーキを取り出したときの感動と、驚きを非常に大切にしているので、スコップ型スプーンをロウソクのように別添にするのではなく、ケーキに刺さった状態を保つことにこだわりました」と説明する。
しかし、こちらも調整が難しく、搬送テストではケーキの外にスコップが落下してしまったという。
当時の様子を振り返りつつ、担当者は「試行錯誤して、工場の製造工程でも取り付けやすく、尚且つご家庭でも簡単に取り外せる工夫を施しました」と、説明している。
ここまで子供たちの目線に立って「芋掘り」の魅力を考え、情熱を惜しまなかった洋菓子メーカーが過去に存在しただろうか(いや、存在しない)。