たとえば採用面接において「前職で不満はありましたか?」といったものだ。この質問は相手がどれだけ冷静に対処する力があるかを見極めるものなので、バカ正直に不満をぶちまけるような稚拙な胆力を見せると落ちてしまう。かといって「何もありません」とは答えづらい。ではどうすればいいか?

結論、客観的なデータを答えるのだ。たとえば、「残業時間はコンスタントに60時間を超えていましたね」と答えるのだ。また、転職理由を尋ねられたら「不満を持っていたわけではありませんが、より高度なスキル獲得を求めて新天地に挑戦したいと思って転職を決意しました」とポジティブな言葉に変えるのだ。

職場の人間関係で「経理のBさんって正直、細かすぎて面倒くさいやつだよな」みたいに振られて自分も一緒に悪口を言うのではなく「確かに忙しい時は大変なこともありますが、Bさんが几帳面なチェックのおかげで出した書類の再提出とかないのでいいですね」みたいに相手に同調を見せつつ、相手を立てるようにする。

「陰口をいうとはいかがなものか」と悪口を振ってきた相手を否定するとそれはそれで角が立つので、ポジティブな言葉に言い換えたりしてうまく流すのだ。

厳しい事を言うと、30歳を超えても悪口ばかり言うような人格は誰からも信用されない。寄ってくる人は同じく、悪口ばかりいって信用が地に落ちたビジネスマンばかりだ。結局、そういう人からも不在時に陰口を言われてしまうので信頼関係を築く価値は低い。悪口を一切言わないこと自体が信用を作るので、ビジネスマンは何があっても悪口は言わない方が良いのだ。

 

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