■「当時の父の気持ち」が理解できた瞬間

今回再投稿をした経緯は、やはり『ドラクエ3』HD-2Dリメイク版の発売が挙げられるという。ぷさんは、「1988年発売のファミコン版『ドラクエ3』は、私の父がリアルタイムでプレイしていた作品です」と説明する。

そして96年にスーパーファミコン版のリメイク作品が発売されると、ぷさんの父は発売日に買ってきてくれたそう。「『ああでもない、こうでもない』とアドバイスをもらいながら、プレイしていました」と、在りし日を振り返る。

そして今回HD-2Dリメイク版が発売されて、我が子がプレイする姿を見守りながら、ぷさんは「あの時、父もこんな気持ちだったのかな…」と、感じたのだ。

なお、『ドラクエ3』序盤にはいくつかの「鬼門」「初見殺し」と呼ぶべきポイントが存在する。とくにアッサラーム〜イシス周辺は「あばれざる」を筆頭に、厄介で強力なモンスターが出現するため、多くの勇者たちのトラウマゾーンと名高いスポットだ。

ぷさんもやはり、イシスの洗礼を受けた古参プレイヤーのようで、「『じごくのハサミ』に何度もやられて悔しくて大泣きし、父に『貸してみろ』とコントローラーを奪われた記憶があります」と、振り返る。

じごくのハサミは、周辺の他モンスターの3倍近い守備力を持つうえ、集団で現れて守備力を強化する呪文・スクルトを使用してくる。攻撃力も高いため、魔法使いや僧侶など呪文を使用できるキャラクターがいないと苦戦は必至。

さらに、素早い動きで先制して「呪文を封じる呪文」のマホトーンを使用する「キャットフライ」と共に出現する場合もあり、その名に恥じぬ「地獄」ぶりを多くの勇者たちに味わわせてきた。

ぷさんも、そんな地獄のような光景が頭をよぎったようで「子供がイシス周辺に来た辺りで、思わず心配してしまいました(笑)」と、親心を感じさせる微笑ましいコメントが得られたのだ。

ぷさんのように、親子三代に渡って『ドラクエ』シリーズを愛し、プレイし続けてきた家族は、その絆を何よりも大切にしてほしい。

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