遺伝子の変異とLSDの影響
研究者たちは、神経活動の同期における脳の違いの潜在的な影響についても研究した。彼らは、Shank3と呼ばれる遺伝子の変異を持つ犬を研究対象に加えた。この遺伝子は、細胞間のコミュニケーションを促進するタンパク質を作る役割を担っており、脳に特に多く存在する。
Shank3の変異は、注意に関連する脳領域における神経接続の障害を引き起こす可能性があり、人間では自閉スペクトラム症との関連も指摘されている。
Shank3変異を持つ犬は、変異のない犬と比べて、人間との脳波同調レベルが低かった。これは、神経信号伝達と処理の障害が原因である可能性がある。しかし、研究者たちがShank3変異を持つ犬にLSD(幻覚剤)を単回投与したところ、注意レベルが向上し、人間との神経結合が回復した。LSDはマウスと人間の社会的行動を促進することが知られているが、倫理的な懸念があることは言うまでもない。研究者たちは、犬と人間の神経活動の同期についてはまだ多くの研究が必要であることを明確にしている。
犬の目を見つめることで脳波が同調し、絆が深まる可能性がある。互いに親しめば親しむほど、その絆は強くなるようだ。今度、子犬のような目で犬が見つめてきたら、あなたとの関係を深めようとしているのかもしれない、ということを覚えておいて損はないかもしれない。
文=深森慎太郎
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?