見つめ合いと脳の同調
犬と人間が見つめ合って、犬が撫でられていると、脳信号が同調することが分かった。注意に関連する脳の主要な領域における脳波パターンが、犬と人間で一致したのだ。
研究の5日間で互いに親しくなった犬と人間は、神経信号の同調性が高まった。人間同士の交流に関する以前の研究では、親密度が高いほど脳波パターンが類似することが分かっている。つまり、人間と犬の関係が深ければ深いほど、神経結合が強くなる可能性があるということだ。
犬が人間と強い絆を結ぶ能力はよく知られている。2022年の研究では、馴染みのある人間がいることで、犬の近縁種である若いオオカミのストレス反応が軽減されることが分かった。人間との神経活動の同期の形成は、犬と人間の関係性が深まる方法の一つなのかもしれない。