チクタクUFO事件の真相

 ストラットン氏は同僚と共に国防情報局(DIA)にAAWSAPの立ち上げを働きかけ、チクタクUFO事件の最初の調査を行い、目撃者のフレーバー氏に接触した。フレーバー氏もストラットン氏の調査を高く評価している。

 しかし、AARO責任者のカークパトリック博士は、2004年の事件のデータがないため未解明としており、ストラットン氏による18ページの分析報告書の存在には触れていない。この報告書は、ストラットン氏がパイロットやレーダー担当者に行ったインタビューに基づき、チクタクUFOが音速の30~60倍で飛行し、急降下や急上昇を繰り返すなど、驚異的な能力を示したことを明らかにしている。これらの目撃情報は、複数のセンサーによっても確認されている。

 カークパトリック博士は後にチクタクUFOをCIAの気球や秘密実験機と推測したが、AAWSAP報告書はこれを否定。AAVはアメリカを含むどの国にも属さない、高度な技術で、探知・妨害不可能な物体だと結論付けている。ストラットン氏自身もアメリカの秘密技術ではないと否定し、フレーバー氏も気球ではないと断言している。

 2004年のチクタクUFO事件から20年。音速の数十倍で飛び、物理法則すら無視するかのような未確認物体は、最新鋭のF-18戦闘機パイロットたちの度肝を抜いた。当初は”なかったこと”にされかけたこの出来事が、今や現代UFO研究の扉を開く鍵となったのは、まるでSF映画のような展開だ。チクタクと呼ばれたその物体は、まだ私たちの前に姿を現す気はないのだろうか――。

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提供元・TOCANA

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