■当時の「30円の思い出」がエモすぎる…

件のチーズビットを発見した経緯について、よすださんは「知人の働いているスーパーがリニューアルするため、古い店舗の解体前に店内整理をしていたところ、店舗の裏手にある古いプレハブ小屋の倉庫内で、商品在庫の棚の隙間に挟まったかたちで発見されたと聞いております」と説明する。

日頃から「路上観察を通じて人々に『懐かしくて面白い』を届けたい」という思いでSNSを活用しているよすださんは、「これは珍しいし、楽しんでもらえるのでは」「この商品に関する新たな情報が見つかるのでは」と考え、前出のポストを投稿したのだ。

趣味の影響で、古い未開封の食品を目にする機会も少なくないよすださんだが、今回のケースについては「中身入りの袋菓子が、こんなにも良いコンディションで出てきたことに驚きました」と、目を丸くする。

同パッケージに思い入れもあるようで、「リアルタイムで食べていたお菓子のため、感慨深いものがあります」「子供だった私には両親に買ってもらう高級なお菓子というイメージが強かったですね。当時は30円(小袋チーズビットの価格)をもらったら、駄菓子屋で10円の箱クジが3回引ける時代でしたので(笑)」とのコメントも得られた。

話題となったチーズビットはコレクションケースにて保管しているそうで、「懐かしい時代を考察している自分にとっては当時を知る上での貴重な資料ですので、また皆様に喜んで頂けるポストが投稿できればと思っています」と、笑顔で語ってくれたのだった。