福島に行って鼻血が出たという話を開陳して、風評被害にあっている人びとの傷に塩を塗りたくっていた鴨下全生(かもしたまつき)氏がまた注目されています。今回は、全生氏の父親である鴨下祐也氏が、避難対象者ではないにもかかわらず、都内の公務員宿舎に住み続け、家賃も払わなかったことで裁判となり、全面的に敗訴しました。この裁判についての全生氏の発言が話題になっています。

東日本大震災後、福島県いわき市から東京都内の国家公務員宿舎に避難した鴨下氏の家族が、2017年4月に無償提供期間が終了した後も居住を続け、2023年1月まで転居しなかったことが問題となりました。東京都は、無償期間終了後に発生した家賃相当額273万円を国に支払わなければならず、その損害を鴨下氏に対して訴えました。東京地裁は鴨下氏の主張を退け、賠償金273万円を支払うよう命じました。鴨下氏は判決後、「被爆を回避するために避難を続けたかった」とコメントしましたが、現在は宿舎を出て神奈川県に住んでいます。

鴨下全生氏

このような経緯のため判決はごく当たり前のものでした。