安倍時代の外交安保問題は、そういう「狂気」vs.「現実主義」の戦いだったと言えます。

7●「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと…」

とはいえ!この狂気の分断もそろそろ終わりですよね。

プーチンの暴走があって実際に悲惨な戦争が続いている今となっては、「軍事バランスをちゃんと保ってちょっとした出来心で火がつかないようにする」のって大事だよね、というのは知れ渡ったからというのもあります。

結果として、最大野党の立民も安保法制容認に転換したし、安倍氏が相当に無理して作り上げた地球全体規模の同盟関係による「対中軍事的拮抗策」は揺るぎなく国際社会の基礎となった。

で、この「平和を守るための国際的な必死の取り組み」に対して日本が真剣に参加する流れが確実に盤石になればなるほど、むしろ

・無駄に中国人個人を蔑視したり攻撃的な意見を煽るのは良くない ・米軍基地問題の負担軽減を行ったり、日米地位協定の見直しをしたりすべき

…といった事をちゃんと政治的にアジェンダに載せることも可能になってくる。

なんか石破氏は安全保障専門家が引いちゃうぐらい独自に安全保障について考えまくってる人らしく、そこもまあ「独自理論」すぎてリスクはあるけど、丁寧に専門家との議論が進むなら悪いことではないと思います。

実際、日米地位協定の見直しもするとか言ってたみたいですし、「反アベの狂気」が終わることで、「安倍時代はできなかったこと」も一歩ずつ進められる情勢になっていくといいですね。

まとめ

いやほんと、石破新総裁!ニュースには「すごい激変」を感じて、これからどうなるんだ!ってめっちゃ不安になってましたけど、数日たってみると「まあ悪くないかも」ぐらいの気持ちは個人的には湧いてきました。

岸田氏は「黙々と大事な決断をする」のは得意だったけど、国民がちゃんと「話を聞いてもらえてる」と感じるタイプの人ではなかったので。