そして実を伴わないそれらは時間がたてば忘れられ、言葉の黒魔術によって常に新しい中傷言葉が供給されることを。
表層的には彼ら(野党)は攻めているように見えるが、実態は既存の支持者からの支持を固めているだけで最大多数を占める無党派層の新規開拓は諦めているように見える(ただしこれも筆者の私見に過ぎない)。
与野党ともに、「どちらの錯誤がより少ないか」を競っているようで「やれやれ」である。安全保障環境が日を追うにつれ苛烈さを増していることがなぜこれほどまでに言及されないのだろうか(結局それは国民の感度に基づくからであろう)。
自民党の浅知恵大臣経験者など、実績に裏打ちされ一定の知名度を持つ候補者にとっては、自民党公認の有無は得票数にこそ多少の影響はあれ選挙の当落には何ら関係はない。いわんや多くの八王子市民から「光認」(永田町見聞録より)されている萩生田光一(敬称略)においてをや、である。
■はぎうだ光一の永田町見聞録「解散・総選挙へ」
問題は自身のブランド価値を確立できていない「選挙に弱い」候補者たちの議席の行方である。与党が過半数を確保するかどうか現時点では予想の公表を控えるが、いずれにしても選挙後の石破政権による自民党全体へのリーダーシップは期待できないだろう。
なぜなら物理法則と同様に、人間社会においても「作用・反作用の法則」は発動するので、今度は石破政権が「国民(選挙区)の支持を再確認できた当選議員諸氏」から認められないという反作用を受けるからである。
今後想定されるシナリオ