女性コラムニスト、E・ジーン・キャロル氏(80)がトランプ前大統領(77)を相手に起こした2回目の名誉毀損訴訟で、ニューヨークの陪審は26日、トランプ氏に8,330万ドル(約120億円)の損害賠償の支払いを命じる評決を下した。
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AP通信によると、この日に行われた最終弁論で、キャロル氏の弁護士は、2,400万ドルの補償的損害賠償と「非常に高額な懲罰的損害賠償」を命じるよう要求した。午後4時30分頃、3時間に満たない審議で陪審が評決に達した賠償の内訳は、補償的損害賠償1,830万ドルと懲罰的損害賠償6,500万ドルとなった。
トランプ氏は自身の弁護士の最終弁論を聞き終えた後、評決を待たずに裁判所を後にした。
大勢の報道陣が待ち構える中、笑顔で裁判所から出てきたキャロル氏は、弁護団と肩を組んで立ち止まってみせたが、質問には答えずに車に乗り込んだ。
間もなくして正面口から姿を表したトランプ氏の弁護士、アリーナ・ハバ氏は、テレビカメラを前に「みなさん、司法制度への違反が起きている」と主張。「ただちに上訴する。このばがげた陪審に不満だ」と声を荒げた。「われわれは戦い続ける。今日は負けたが、勝利することを保証する」と続け、「われわれは、法廷に入る前からあらゆる弁護を剥奪された。トランプ氏は出廷し、証言台に立って裁判官と対峙した。私はトランプ氏とともに立てたことを誇りに思う」と語った。