■遺体の一部が各地で発見される
当局はバックパックが見つかった地域の捜索範囲を広げると、すぐに川岸できれいに折りたたまれた少女たちの衣服の一部が発見された。
しかし彼らの遺体が発見されるまでさらに2カ月かかった。捜索者らはブーツの中に入った骨盤と足を発見し、その後すぐに、さらなる遺体の一部が各地で発見された。
DNA鑑定の結果、これらの身体の一部が少女たちのものであることが確認されたが、そこにはさらに背筋を凍らす法医学的事実が浮かび上がったのだ。
バレン氏は「DNA鑑定では、発見された骨片や遺骨の一部の中に、少なくとも他の3人の遺骨が混入していることも判明した」と説明している。事件では5人が死亡していたことになるのだ。
バックパックの中から見つかった2人の少女の携帯電話を分析したところ、2人は4月6日までに70回以上も救急サービスに連絡を試みた発信記録が残されていたが、いずれも通じなかったことが判明した。
病理学者は野生動物に襲われた形跡はないと判断し、クリス・クレマースの骨はまるで漂白されたかのように完全にきれいだったと付け加えた。捜査当局はまた、明らかに暗証番号を知らない何者かによる、クリスの携帯電話を利用する試みが数回失敗していた記録が残っていたことも公表した。
警察は多くの地元住民やツアーガイド、そして当時その地域にいた他のハイカー数人に話を聞いたが、誰が少女たちの死に関与したのか、さらにはクリスとリザンヌがどのように亡くなったのかさえも特定できなかった。
この不穏な謎に対する答えを持っている唯一の人物は、ジャングルの床で負傷して横たわり、4月8日の時点でおそらくすでに死亡しているクリス・クレマースの最後の不気味な写真を撮った人物ということになるだろうか。
4月1日に旅立ち、携帯電話の最後の発信は6日であるということは、数日は森の中をさまよっていたことになる。その間、2人は何者かに襲われて殺害されたのだろうか。発生から10年が経とうとしている事件だが、この先に新たな展開があり得るのか気になるところだ。
参考:「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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