「だがその気になれば詐欺師は小さな取引で信用を貯めて、最後に詐欺を働くではないか?」という反論もありそうだが、取引を重ねるにも手間がかかる。悪質な詐欺師ほど極めて合理的にビジネスライクに行動するので、彼らは手間がかかることはしないのだ。

2つ目は動画撮影をする。商品受け取り時の箱の開封段階から動画撮影を行い、届いた商品に問題がないか?という証拠を記録する。逆に発送時に商品梱包から発送完了まで動画を撮る。正直、そこまで手間を取られてしまうなら使わない人は多くなりそうだが、トラブル時は取引相手と1対1でやり取りする上で動画は極めて強力な証拠になるだろう。GoProをつけて撮影しながら一連の作業をすれば良いのではないだろうか。

3つ目は保険をつける。トラブル時にメルカリが利益補償をする保険をつけるようにすれば、高額商品や転売されやすい商品の取引の安心材料になるだろう。理想的には基本サービスとして付帯が望ましいが、現状それがうまくワークしていないなら付加サービスとして提供してしまうのだ。仮に販売者と購入者が結託して保険金詐欺を行おうとも、メルカリ側には保険の利用履歴が見えているのだから対策することはできるはずだ。

メルカリの取引が非常にカジュアルになっている現代だからこそ、このようなトラブルはどうしても数が多くなってくる。社会的に広く認知されている今、ユーザーに安心して使ってもらえるサービス提供ができるようにしてもらいたいと願う。

 

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