エリック・アダムス市長の選挙キャンペーンがトルコ政府から違法に資金を受け取った疑惑をめぐる捜査で、FBI捜査官らは市長の過去のトルコへの渡航歴にも捜査の焦点を当てているという。
捜査の存在は、今月2日に市長の資金調達担当の自宅に強制捜査を行なったことから明るみに出た。この翌週には、捜査官がアダムス市長から携帯電話など数台の電子機器を押収した。
なお、アダムス氏と資金調達担当者ともに、現時点で不正行為による告発は受けていない。
最初に旅行したのは州議会の上院議員だった時代で、先週の記者会見では、議員の代表団としてアゼルバイジャンを訪れた際に立ち寄ったものだと説明した。
同紙によると、アダムス氏はその後、ブルックリン区長だった2015年に2回、2017年に息子のジョーダン・コールマンさんと21日間の海外旅行に出かけた際にもトルコを訪れていた。
上院議員時代の旅行については、公務を兼ねたことを示唆したにもかかわらず、当時開示した財務報告にそのような記録がなかった。28日の記者会見で矛盾を指摘されると、「私的な旅行」で「感謝祭のジョークだった」と説明した。旅行には3人の議員も同行していたとし、記録を改めて確認すると述べた。