2016シーズンにチームは戦いの舞台をJ1に移すも、1年でのJ2降格。2018年にウェリントンはヴィッセル神戸へ移籍し、その後は母国ブラジルのボタフォゴ、湘南ベルマーレでプレー。2023年に福岡へ復帰した。36歳となった今でも衰えのないプレーを見せている。
ウェリントンのプレーの特徴について多くの人は、強靭な身体の強さと打点の高いヘディングなどを挙げるだろう。確かに2015年から2017年に在籍していた間はフィジカルの強さで相手圧倒し、時にはタックルに来たDFを吹き飛ばす程の身体の強さを武器にしていた。
しかし近年のウェリントンのプレーを見ると、身体の強さは健在だが、それ以外にも中盤に下がって攻撃の起点となるポストプレーなども見受けられる。かつては前線のターゲットとなっていた彼は年齢と経験を重ねるにつれ、プレーの幅を広げているのかもしれない。
J1昇格プレーオフ、1年でのJ2降格、そして2023年のルヴァンカップ決勝。サポーターの記憶に残るシーンには必ずウェリントンがいた。彼は間違いなく福岡の歴代助っ人の中でも多くの人の記憶に残る選手だろう。
その他にもDFエミル・サロモンソン(2020-2021)、DFウォン・ドゥジェ(2017-2019)、FWドゥドゥ(2018)。さらにクラブの歴史を辿ればMFウーゴ・マラドーナ(1995-1996)やMFトログリオ(1994-1996)、MFフェルナンド(1998-1999)、MF盧廷潤(2001-2002)、MFホベルト(2004-2007)、MFグラウシオ(2005-2006)と、数多くの外国籍選手がプレーしてきた福岡。
チームは今季限りで長谷部茂利監督の退任が決まっており、来2025シーズン以降の監督人事にも注目が集まる。新たな監督を迎えて臨む来シーズンは、外国籍選手を含めどのようなチーム構成となるのか期待したい。