2021年に福岡に加入したベルギー出身のMFジョルディ・クルークス(現ジュビロ磐田)は「クルークスゾーン」と呼ばれる左サイドからの強烈なシュートでスタジアムを熱狂させた。

印象的だったのは2021年8月15日のJ1第24節、ホームでのセレッソ大阪戦。後半途中から出場したクルークスは1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、得意の左サイドでボールを受けるとペナルティーエリア外から強烈な左足でミドルシュート放つ。するとボールはそのままゴール右側へ突き刺さり値千金の勝ち越しゴールを挙げ、これが決勝点に。福岡は2-1で勝利した。

クルークスが挙げたゴールの中でもこのゴールは多くの福岡サポーターの記憶に残っているのではないだろうか。

アビスパ福岡 写真:Getty Images

ジョン・マリ(2021、2022)

MFクルークスと同じく2021年に福岡に加入したFWジョン・マリ(現梅州客家)は、強靭な身体と高い得点力を持ち合わせていたストライカーとして記憶に残っている人も多いだろう。

2021年5月1日のJ1浦和レッズ戦では、クロスをそのままトラップし振り向きざまのシュートをゴールネットに突き刺すという驚異的な身体能力を見せた。2022シーズン前には期限付き移籍満了により退団が発表されるも、2022年夏には完全移籍加入にて復帰した。

試合中にもかかわらずリフティングをして監督に怒られると、即座に相手ベンチに謝罪に行くなどのエピソードもあり、その見た目とは裏腹に素直な性格だったジョン・マリ。彼もまたサポーターに愛されたストライカーの1人だろう。


ウェリントン 写真:Getty Images

ウェリントン(2015-2017、2023-)

近年の福岡を語る上で欠かせない外国籍選手といえば、やはりFWウェリントンだ。

2015年に福岡に加入したウェリントンは、同シーズンのJ2リーグで7ゴールを記録。彼の活躍もありこの年の福岡はJ1自動昇格とはならなかったもののJ1昇格プレーオフに進む事となる。ホームでの昇格プレーオフ、V・ファーレン長崎戦(1-0)。ウェリントンは見事自身のゴールでチームを勝利に導く。そしてその後の昇格プレーオフ決勝、セレッソ大阪戦(1-1)。多くの福岡サポーターがヤンマースタジアム長居に詰めかけた1戦で、チームは5年ぶりとなるJ1昇格を決めた。