アパが2016年にバンクーバーを中心とするホテルチェーンを買収しました。買収のいきさつは知っているのですが、ここでは書けません。ただ、正直、元谷夫婦が当地に来た時本気であのチェーンがアパのイメージになると思って買収したとは思えず、単にgood dealだったから買収したとしか思えないのです。現在もアパの名前はついていますが、アパとは全く違うスタイルの北米でよくあるホテルです。直近の日経ビジネスで元谷会長が「カナダのホテルチェーン、コースト・ホテルズを16年に買収しましたが、やっぱりできる限りは日本で事業を拡大したいと考えています。… 海外ではそんなに一生懸命増やそうとしてはいないです。そういう話があれば伺いましょうというくらいです」なのです。この意味は元谷氏はアパのブランド戦略には長けているけれど毛色の違うものは手に負えないと言っているのも同然なのです。

セブンほど企業が大きくなり、海外比重が大きくなると国内経営者のチカラではどうにもならないところまで来ているともいえるのです。ここを外すとセブンは伊藤興業と共に凋落のサイクルに入ってしまうと考えています。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年11月14日の記事より転載させていただきました。