暗号資産投資の法的規制はまだ不十分ですから、自分の暗号資産を誰かに託したら騙し取られてしまうのではという不安があります。かといって、自分でトレーディングをしていくのは大変そうです。

そんな中、自分の負担が重くない形で、かつ、自分の手元に暗号資産を置いておく投資システムを提供しているxWIN(エックスウィン)の荒澤氏と小林氏にお話をうかがいました。(インタビュー日:2024年9月24日)

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伝統的金融業界のど真ん中にいたメンバーで創業!

――xWINを創業した経緯を教えてくれますか?

xWIN:2020年、荒澤とCalvin Thong(ケルビン・トン)が共同で創業しました。ケルビンは、世界最大の資産運用会社であるブラックロックで、エンジニアとファンドマネジャーの両面で仕事をしてきました。

私(荒澤)はコンサルティングファームで働いてきましたが、ケルビンと話すなかで、これからは暗号資産の運用プラットフォームの需要が急速に高まると確信しました。

さらに、東京金融取引所や暗号資産取引所という、伝統的金融業界と暗号資産業界の双方で働いてきた小林も加わりました。

ロボアドバイザーによる暗号資産投資のプラットフォームを開発

――xWINの目指すものは何でしょうか?

xWIN:既存の金融機関の提供する運用サービスは、コストが非常に高いと感じます。規制を守るためなど止むを得ない部分もありますが、事務処理コストがかかりすぎています。

また、従来の暗号資産投資にも問題点があります。

そうした部分をテクノロジーの力で解決していきたいと考え、ロボアドバイザーによる暗号資産投資のプラットフォームを作ることにしました。

開発はxWINマレーシア法人が行っています。創業者のケルビンがマレーシア人ということもありますし、マレーシアは技術力のあるエンジニアを比較的安価に雇用できるため、開発拠点として非常に良い場所です。また、このマレーシア法人では、顧客の依頼にもとづいたブロックチェーンの開発も行っています。

従来の暗号資産投資ファンドやレンディングの問題点