もう一つの環境変化は、自民党の派閥の解体である。これは非常に大きい。
総裁選立候補には、党所属国会議員20人による推薦が必要であり、従来、派閥の存在が大きなハードルとなっていた。
9月の総裁選は、次期総選挙を勝つために、自民党としてどの顔を立てて戦うかということとなる。予想される候補者は、岸田総理のほか、前回の総裁選候補者の河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏などであり、ここにきて、麻生太郎氏が、上川陽子氏を持ち上げる動きなどもある。
今の情勢が続けば、次の選挙で自民党候補者は、非常に苦しい立場となる。選挙に強いとされる小池百合子氏が総裁選に手を挙げれば、派閥なき状況において、多くの自民党議員が、雪崩を打つよう我先に推薦人に名を連ねることとになったとしても不思議ではない。
小池知事に大きな追い風が吹いていると感じるのは私だけだろうか。
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中村 哲也 団体職員(建設分野)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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