支持者集会でドナルド・トランプ前大統領は防衛費の増額に消極的な欧州諸国を批判しました。そして、欧州諸国が負担を増やさなければロシアが「やりたい放題」行動することを容認すると示唆しました。

トランプ: ある大国の大統領が立ち上がってこう言ったんです。もし私たちがお金を払わずにロシアに攻撃されたら、守ってくれますか?私は言った。いや、私は守らない。それどころか、彼らをやりたい放題させるだろう。

トランプ氏のロシアの侵略行為を正当化する発言は、NATO諸国への拡大抑止の信ぴょう性を損なうものであると批判する識者もいます。

プーチン大統領とトランプ前大統領 クレムリンHPより(2017年)

ロシアへ宥和的な態度を示すトランプ率いる共和党に対しポーランド首相は「恥を知れ」としています。

親愛なるアメリカ共和党上院議員の皆様。私たちの何百万もの人々が自由と独立を取り戻すのを助けたロナルド・レーガンは、今日墓に入るに違いありません。恥を知れ。

欧州諸国はウクライナへの支援疲れの打ち切りを示唆するトランプ氏と共和党に対して批判的ですが、その割には自国の防衛費を増額することに対しては消極的です。本当にロシアの侵攻が危機的事態であれば、欧州諸国が率先してそれに対処するべきではないでしょうか?