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ファッシング定番のお菓子
ファッシングが終わったら・・・
ファッシング定番のお菓子
ファッシングの時期には、イベントに欠かせない食べ物もあります。クラプフェンと呼ばれる揚げパンに杏ジャムが入った菓子パンは、この時期を代表するスイーツです。ウィーンでは年中パン屋さんで売っている人気のパンですが、ファッシングの時期にカラフルなクラプフェンも店頭に並び、さまざまな種類を楽しむことができます。
クラプフェンは、脂肪が多く甘いお菓子のため、中世のころから断食の前にたらふく食べておくごちそうといわれていました。まさにファッシングの時期の贅沢なパンというわけですね。
他にも、ケーキ屋やチョコレート屋などでは、ファッシングの特別なお菓子が店頭に並び、店内の華やかなデコレーションも相まって、お祭り気分を盛り上げてくれます。
ファッシングが終わったら・・・
ファッシングが終わると、ウィーンはイースターまでの「四旬節」と呼ばれる断食、断酒期間に入ります。華やかな装飾は取り外され、パーティーモードも終わりになります。実際に断食を行う人はあまりいませんが、暴飲暴食を避け、規則正しい生活を送る人が多くなり、この時期だけ禁酒や禁煙、菜食などを行う人もいます。
肉食忌避の時期ですので、魚が食卓に上がることが多くなり、ニシンの酢漬けのサラダなどがレストランのメニューに並びます。イースターに向けて、劇場ではキリストの受難劇の上演が多くなり、この時期特有の荘厳な雰囲気が感じられます。
こうして40日ほど静かに暮らした後に訪れるイースター。キリスト教の「復活祭」の意味を超え、春の訪れや再びパーティーや美食を楽しむことができる喜びを、心から満喫できるお祭りになっています。
文・写真・ひょろ/提供元・たびこふれ
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