安倍派追放の屈辱で居直り
毎年4月1日は嘘をついていい「4月馬鹿」の日です。新聞をみていたら、やはりそれらしきニュースが見つかりました。「政治資金問題を巡る安倍派幹部の離党処分などを不満として、旧安倍派の最大100人が自民党を離脱し、新党を結成する」というのです。
安倍元首相が死去し、後継の会長が決まらないうちに、政治資金の裏金疑惑が発覚し、安倍派が最も悪質ということで、座長、事務総長ら4人が離党勧告、他にも党員資格の停止、選挙における非公認などを合わせ40人に重い処分が今週、決まります。
岸田首相が政権支持率のあまりの低さ(20%台)に危機感を強め、じわじわと安倍派追放を選択せざるを得なくなってきた。旧安倍派は離党勧告・非公認という屈辱を味わうくらいなら、自民党を飛び出し新党を結成する。この話がエイプリルフールに終わらせたくはない。
党名は安倍氏の牙城だった日本会議(「天皇は万世一系」と信じる守旧派、各種宗教団体)にちなみ「新党日本会議」とする。主だった全国紙に大きな広告を毎月、掲載している右翼雑誌の2誌の応援を受ける。
これを機に、安倍氏の死去後、実質的に安倍派に影響力を行使してきた森喜朗・元首相の存在を亡き者にするという仕掛けもできる。選挙で「元安倍派」と言われると、落選しかねないので「新党日本会議」を名乗る。4人衆だか、5人衆の仲が悪くても、落選回避のためには結束する。