オーストラリアと中国の関係が冷え込むなか、オーストラリア政府は今月、国内各地の政府機関に設置されている中国製監視用カメラを全て撤去する方針を明らかにした。
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■機密情報の漏洩を警戒か
撤去される監視用カメラは中国の機器メーカー「杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン・デジタル・テクノロジー)」と「浙江大華技術(ダーファ・テクノロジー)」が製造したもので、のべ900台あまりが一斉に撤去されるようだ。
オーストラリア政府は具体的な理由には言及せず、安全保障上の理由としか述べていないが、軍事や安全保障など機密情報が隠匿されるのを警戒した可能性が高い。オーストラリアと同様、米国とイギリスは昨年11月に中国製の監視用カメラの設置を禁止する方針を発表した。