電気料金の値上げが続くなか、電気ストーブの購入を検討中の人にとって気になるのが電気代でしょう。この記事では、電気ストーブの種類や、種類ごとの消費電力について解説します。

電気ストーブの消費電力ってどれくらい? エアコンやこたつとの比較も
(画像=『BCN+R』より引用)

また、こたつやエアコンなど他の暖房機器との消費電力の違いについても比較するので、購入の際の目安としてお使いください。

電気ストーブとは

電気ストーブの消費電力ってどれくらい? エアコンやこたつとの比較も
(画像=『BCN+R』より引用)

まずは、そもそも電気ストーブとは?という疑問について解説します。電気ストーブとは、ヒーターに電気を通し高温化させ、ストーブ周辺を温める暖房器具です。各メーカーからさまざまな製品が販売されており、熱の発生方法や素材によって種類も異なります。

電気ストーブの特徴は、以下のとおりです。

■コンセントがあればすぐ使える
■すぐに暖かくなる
■におわない

まず、電気ストーブはコンセントにつなぐだけですぐに使用可能です。基本的に、電気ストーブは電源を入れてすぐに熱を発するものが多いため、寒い屋外から帰宅した場合には非常に活躍します。また、灯油などを使用する燃焼系ストーブとは違い、空気が汚れにくかったり、においがでなかったりするのもメリットといえるでしょう。

電気ストーブの機能について

電気ストーブ選びにおいて、機能の違いも把握しておきたいところです。あると便利な機能には、以下のようなものがあります。

■省エネ機能
■首振り機能
■出力調整機能
■安全機能

電気ストーブを長時間使用する場合に気になるのが、電気代でしょう。「エコモード」などの省エネ機能が搭載されているモデルであれば、電気代が節約できます。また、「人感センサー」で電源を入・切してくれる製品や体感温度に応じて温度調節を行ってくれるモデルなども選択肢に入れるといいでしょう。

首振り機能付きの製品であれば、広範囲を暖められます。広い部屋で使用したい場合は、首振り機能を搭載しているモデルを選ぶのがおすすめです。

ワット数を切り替えできるモデルや好みの温度に合わせられるモデルであれば、ほかの暖房器具との併用に使いやすかったり、室内温度に合わせて調節しやすかったり、何かと役立ちます。

消し忘れに役立つ「タイマー機能」や「転倒防止機能」「停電時安全装置」「過熱防止機能」などを備えたモデルであれば、部屋から離れる場合や接触や地震などで電気ストーブが転倒した場合などでも安心です。

電気ストーブの消費電力

電気ストーブの消費電力ってどれくらい? エアコンやこたつとの比較も
(画像=『BCN+R』より引用)

電気ストーブは大きく3種類に分けられ、特徴や消費電力もそれぞれ異なります。

■カーボンヒーター
■ハロゲンヒーター
■グラファイトヒーター

1つずつ解説していきましょう。

カーボン

カーボンヒーターは、発熱体である炭素繊維に電気を通し、そこから放射される遠赤外線ふく射熱によって暖めるタイプ。遠赤外線が放射されるため、体の芯まで暖まりやすく、温風を発生させない構造のため空気も乾燥しにくいのが魅力です。

また、スイッチを入れてから暖まるまでの時間が短く、寒い冬などに重宝します。軽量タイプで、デザイン性に富んだ製品が多いのが特徴です。

カーボンヒーターの消費電力は、300~900W程度のものが多くなっています。そのため、1時間使用した場合の電気代は8.1~24.3円です。

※電気代は「消費電力(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)」で算出
※電気料金単は目安単価(27円/kWh)を使用

ハロゲン

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプから放射される遠赤外線ふく射熱で周囲を暖めます。電源を入れてから起動までの時間が短く、即暖性に優れているのが特徴です。

ハロゲンランプからの熱は人体に吸収されにくい性質を持つため、体の表面を暖める使い方が向いています。キッチンスペースやリビングに座っているときの足元といった一部分をあたためるのに便利です。

さらに電源自動オフ機能が付いているものが多く、安全性にも配慮されています。お手頃価格なモデルが多いのも特徴。

ハロゲンヒーターの消費電力は、400~1200W程度のものが多くなっています。1時間あたりの電気代は、10.8~32.4円です。ハロゲンヒーターは消費電力が高く、電気代がかさむ可能性があるため注意しましょう。

グラファイト

グラファイトヒーターは黒鉛(グラファイト)を発熱体として使用しているタイプで、カーボンヒーターの上位モデルに位置付けられています。カーボンヒーターより暖まるスピードが速く、遠赤外線量も多いため、素早く暖を取れるのが魅力です。

エアコンで部屋が暖まるまでに使ったり、足元を暖めるのに使ったりするといいでしょう。なお、価格は高い傾向があります。ほかのタイプと比較すると高めの価格ですが、高機能なモデルが多いのが特徴です。

消費電力は300~1200W程度のものが多くなっています。1時間あたりの電気代は8.1~32.4円です。