驚いた!水原一平容疑者の阿呆ぶり

昨日、水原容疑者をアメリカ司法省が訴追したと報じられたのですが、大谷さんの口座から引き出したのが24億円に膨れ上がっているのにまずびっくり。そして2年間で19000回の取引、勝ちが218億円、負けが280億円で62億円のマイナスだとされます。これでは計算が合わないので数字についてはもう少し詳細の情報を待ちたいと思います。

問題は大谷さんの口座に承諾もないのに勝手にアクセスし、なりすまし行為をしていた点であります。これは衝撃的な事実で完全に想定を超えた大犯罪としても過言ではないでしょう。

2年で19000回ということは一日平均26回もばくちをしていたわけでそんなに暇だったのか、という疑問と大谷さんは彼の悪癖をどこまで知っていたのかであります。水原容疑者は通訳として採用される際にいきさつ絡みもあり、身体検査が甘くなった経緯はあると思います。

そして大谷さんを通訳としてサポートするのみならず、プラスアルファの才能を見せることで絶対の信頼を本人のみならず、パブリックからも得ていたということになります。人間の二面性という点でとらえると恐ろしいことで人には表と裏があるものだとつくづく思った次第です。

今回の事件では、大谷さんが一切関与していなかったことが明白になったのでその点は良かったのですが、私は手放しでは喜べる話ではないと思います。

以前にも指摘したと思いますが、国際社会で生きるには自分の専門知識や能力だけで勝負できないのです。彼もいい歳なのですから、ある程度バランスよく、様々な分野のことを常識として理解し行動することが必要です。ましてやそれが海外となれば第一歩目から日本の様にはいかない訳で、それを誰がどうやって知恵づけるのかが落ちていたのです。足りない部分をサポートし、教育する必要はあるでしょう。

アメリカで今なお、厳しい目線があるというのは「脇が甘すぎる。もっと賢く生きなさい」という暗示なのでしょう。

大谷選手と水原通訳 2019年 Wikipediaより

イスラエルとウクライナ

イスラエルとウクライナ、双方に共通する点はこの先、極めて厳しいディフェンスを余儀なくさせられること、そして双方とも政治的な決断が求められるところまで追い込まれた可能性です。

まず、イスラエルですが、上述したように相当の緊張感が高まっており、イランの流れを汲む武装組織からの攻勢が明日にも始まると情報筋はみています。日本ではあまり報じられていないと思います。

「明日(土曜日)というのはラマダンも明けたし、ユダヤの安息日の金曜日明けを狙っている」という読みもあるのでしょう。ただ明日から始まるのではなく、反攻の準備が整っているという理解がより正しいと思います。

アメリカ軍も加勢する準備をしていますが、個人的にかなり衝撃的な展開が起こり得る気もしています。イスラム系の人はしつこく、粘着質であり、イスラエルに対する反勢力派が一斉に動くと厳しい展開になります。それぐらい深刻な事態です。

一方のウクライナですが、キエフ近くの発電所をロシアに攻撃され、インフラに極めて深刻な状況が生じています。またロシアのミサイルやドローンを迎撃しているとウクライナは報じていますが、「弾切れ」状態でその防御網は一気に崩れる寸前まで来ているように見えます。

ウクライナ和平をめぐる話は、6月15-16日にスイスで極めて多くの国家が参加するハイレベル協議を行う予定で、中国とインドも前向きに検討とされますが、ロシアからの反応はありません。ただ、プーチン氏がルカシェンコ大統領と11日に会談した際、2年前のイスタンブール和平案に立ち戻ることを再度検討すると述べたと報じられています。

個人的にはイスラエル、ウクライナの両紛争共、極めて重要な局面に差し掛かったとみています。両国ともいずれ指導者の退任は避けられない状況であり、アメリカはネタニヤフ氏に戦争責任を押し付け、ユダヤを継続支持するという極めて難しい政策的かじ取りを、ウクライナはプーチン氏の精神的満足感と引き換えに停戦への譲歩をどこまで引き出せるかという和平になる気がします。

後記 BC州の選挙が10月に行われるにあたり、水面下の選挙戦が始まりました。知り合いの大臣のキックオフ集会にLINEで「ひろ、来てよー」とのお願いに会場の学校の体育館に少し早めに行くと「ひろ、そこの風船を膨らませて飾りつけして!」と大臣から鋭くご指示。ボランティアの若者たちに交じってせっせと飾りつけをします。

そのおかげか集会では一番前に座らされ、連邦や州議会の議員先生と親交の場を持ちました。選挙も構築された人間関係が全てだよな、と思いながらも「僕は移民権であり、市民権ではないから選挙権がなくてごめんなさい。せいぜい寄付だけはしっかりします」と呟いてしまうのです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年4月13日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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