東京15区の補選が熱くなってきています。まるで競馬予想の様相すらありますが、現状8名の出走予定。注目は乙武洋匡氏で小池百合子氏の何らかのサポートを受ける公算と自民党に支援を頼まなかったということで形成的には一番有利に見えます。

政党的見ごたえとしては維新が東京をどう攻めるか、日本保守党の飯山陽氏がどう評価されるかが個人的に着目です。あとは眼中にありません。選挙には3位まで当てる競馬のような複勝はありませんが、今回は先々の選挙を占う上で複勝の予想が個人的にとても気になります。

では今週のつぶやきをお送りします。

崩れた株式市場と金(ゴールド)の高騰とは?

北米株式市場は崩れました。2週間前の本稿でダウはダブルトップのチャートだが見ないふりをするとし、先週には相場の質的変化があると申し上げました。その通りの展開となっていますが、なぜ私がそう予想できたかといえば、毎日ずっと市場の行方を見ていると市場がまるで自分の恋人の息遣いに感じられるのです。

個人的にピックアップした100銘柄ほどの株価ボードがチカチカと点灯するのを見ていると「いくらプログラム売買が進んでいるとしても最後の感性は人間じゃないとわからない」と考えています。

今回の相場の崩れは嫌な感じがしており、チャート的にダウは今年の安値である下値37000円がまず節目になるとみています。理由は始まった1-3月の決算発表が今一つなこと、イランの報復攻撃が極めて近いうちに行われそうだということ、金利が下がるどころか上がる公算すらないとは言えない状況になってきたことがあります。

欧州は景気後退、アメリカは物価上昇を吸収するほどの消費意欲とされますが、アメリカの100均はビジネスが成り立たなくなり大量閉店に陥っています。

一方で爆上げしているのが金(ゴールド)。私の投資は資源関係が主流で金の採掘会社もポートフォリオでは高い比率になっています。3月25日に「ゴールドは究極の選択か」と題した内容を記させて頂いた際はまだ2100㌦台でしたが、今日は一時2440㌦をつけています。これは週末にもイランがイスラエルを攻める可能性からのリスク回避の買いで、当然原油も高くなります。

今、当地でガソリン代は原油価格が100㌦を超えていた時よりも高いリッター当たり230円程度です。カナダは産油国ですよ。確かに物価は変調をきたしています。そろそろシートベルトを締めたほうがよさそうです。

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