ロシアの内部崩壊の可能性

どうやらロシアの財政的基盤は相当貧弱だったようで、ウクライナ情勢が膠着状態になってしまうとあっという間に戦費不足に陥ってしまうという話が入ってきた。

ロシアとウクライナとの停戦交渉は既に始まったようだが、多分そう簡単には出口は見付からないだろう。

長引けば長引くほどウクライナ側に有利な状況が出て来るのだったら、ウクライナとしては ここは只管話し合いを長引かせるに限る。

ロシアに対する経済制裁の効果が早速出ているようである。

ルーブルが最安値に下げる中、ロシアの中央銀行は28日に主要政策金利を9.5パーセントから20パーセントに引き上げ、中央銀行とロシアの財務省が企業に対して外貨建て収入の80パーセントを売却するよう指示した、という。

専制国家はこういう無茶が出来るのか、と驚いてしまうが、これではロシアの経済は破綻へまっしぐら、ということになってしまうのではないか。

どうもプーチン大統領としては想定外の事態に遭遇してしまっているようだ。

謀略や諜報には長けていても、経済方面には相当疎かったのかも知れない。

この状況でロシアが一気に内部崩壊に向かう、などということは考えられないが、ロシアが苦境に直面していることは否めないようである。

プーチン大統領が、これ以上暴走しませんように。

編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年2月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

文・早川 忠孝/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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