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1位に選ばれたのは東京都の交差点!
「交通量の多さ」と「見通しの悪さ」が事故の原因に!?

1位に選ばれたのは東京都の交差点!

アナタの家の近く?警視庁が発表した《事故多発交差点ワースト10》1位はアノ交差点
(画像=©︎Panumas/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

日本で最も交通事故が起きている交差点は東京都の「大原交差点」。事故が起きた件数は29件で、主な事故要因は脇見運転や停止中のブレーキの踏み込み不十分などがあげられていました。

同交差点の形状はスタンダードな“十字型”。一見するとシンプルな形に思えますが、環七通りと甲州街道が交差しているため、交通量がかなり多いようです。また2位と同様に高速道路の支柱がある影響で、先にある横断歩道が見えづらくなっています。

なぜここまで事故が多発するのか気になるところですが、以前放送された『news TOKYO FLAG』(TOKYO MX)で交通事故鑑定人の中島博史さんが“大原交差点で事故が発生する理由”を語っていました。

中島さんいわく、交通量が多い環七通りと甲州街道からの長い右折レーンが重なり、事故が起きやすくなっているとのこと。さらに中島さんは詳しく分析してくれています。

「右折車が交差点の中をかなり先まで行って、交差点の中で右折車が待つ状態になる」

「直進者にとっては青信号になったのに、交差点内に右折車がいて、進行の邪魔になるので、タイミングが悪いと事故が起きる」

また“青信号は進めではなく、安全を確認できたら進んでもいいという合図”とも語っていた中島さん。青になったときは反射的に進むのではなく、周囲の安全確認を徹底することも大切ですね。

「交通量の多さ」と「見通しの悪さ」が事故の原因に!?

アナタの家の近く?警視庁が発表した《事故多発交差点ワースト10》1位はアノ交差点
(画像=©︎naka/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

事故の多い交差点について、警察ではどんな対策を実施しているのでしょうか?警視庁広報課に“大原交差点の事故対策”について話を伺ってみました。

――「大原交差点」に対して実施している施策はありますか?

「大原交差点については、これまでに停止線の設置場所の見直しをはじめ、道路管理者に申し入れをおこない、車道巻き込み部の改良などの安全対策を実施しました。

他にも交通課員による街頭配置により、横断歩行者や妨害などの交通違反取締りや自転車に対する取締り活動を重点的に実施しています」

――交差点での事故を起こさないために、ドライバー自身が特に気をつけるべきことがあれば教えてください。

「運転する際は交差点とその付近は最も交通事故が多い場所であるということを忘れずに、安全な速度と方法で通行していただきたいです。

右左折のときに横断歩道がある場合は必ず横断者がいるものと思って、自車の死角を意識した確実な安全確認するなど、歩行者保護を心がけてください。

また信号機のない交差点で一時停止標識があるときは、停止線の直前で必ず一時停止して確実に安全確認をするとともに、優先道路を通行している車両などを妨害しないようにしてほしいです」

事故多発交差点ワースト3は、2022年の交通事故死者数1位の大阪府、3位の東京都にありました。

回答してくれた担当者が言う通り、急ぐ気持ちを抑えつつ、2、3台先の動向をしっかり確認してから進行した方がより安全性は高まるでしょう。

さらに、ワースト1位の大原交差点、2位の池袋六ツ又交差点は2021年も同じ順位だったことからも、例年事故が多い場所であることがわかります。付近をよく走行するという人は、危険な場所であることを再認識し、他の交差点以上に注意することが必要でしょう。

また、ワースト3の交差点で共通する点は交通量が多いことに加え、高速道路の支柱や歩道橋、駐輪防止柵といった視認の妨げになるものが存在して、見通しが悪いこともあげられます。

右左折する時に横断歩道を渡る歩行者や対向直進車などの見落としをしないためにも、慎重な安全確認を徹底するようにしましょう。

日本損害保険協会の調査によって明らかにされた“事故が起こりやすい交差点”。もし危険な交差点と似た道路に遭遇した際は、気を引き締めて運転するようにしてくださいね。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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