その後も続く目撃証言と謎

 米国空軍が情報公開法に基づいて公開した文書には、カーボンデール事件を正式なUFO目撃事件として調査した形跡はない。1975年に発表された声明で、空軍は証拠から見て関心のある物体は見つからなかったため、さらなる調査は必要ないと判断した。この評価は、1970年代のUFO調査における前例と一致しており、空軍は物的証拠のない事件の調査は控えるのが一般的だった。

 しかし、警察の報告と科学的な懐疑論にもかかわらず、UFO研究コミュニティの一部は、カーボンデール事件は地球外生命体に関連する出来事であったと主張している。

 この説を裏付けるように、近年、現場にいた人々から新たな目撃証言が寄せられている。「その夜、空に何かが光っているのを見たという人が他にもいた。ウェイマートに住んでいた人、ミッドバレーに住んでいた人がレストランから出てきたときに何かを見たと言っている」とサヴァキナス氏は語る。

赤い球体が空から落下し、池が数時間光り続けた…「カーボンデールUFO墜落事件」の真相とは
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E、『TOCANA』より 引用)

 また、混乱の中、平床トラックが現場に来て、防水シートで覆われた何かを運び去ったという証言もある。当時15歳だったケイ・ポープ氏は、自転車でラッセル公園付近に行くと、軍によって封鎖されているのを目撃した。彼女はまた、何か大きなものがその地域から運び出されているように見えるのも目撃した。「私たちはいつもそこで自転車に乗っていた。大きな平床トラックが道路にあり、何か巨大なものが覆われていて、たくさんの人が軍の制服を着ていた」とポープ氏は言う。

 事件から40年後、当時少年の一人で、ランタンを池に投げ入れたとされるギレット氏は、地元紙の取材に対し、過去の証言は真実ではなかったと語った。彼は「ガールフレンドと別れたばかりで機嫌が悪かったんです。だから、みんなが聞きたいことを言っただけなんです。『ランタンだった』と。でも、ランタンじゃなかった。何かが池から引き上げられたんです」と語っている。

 地元当局は、この事件はランタンを使った10代の若者たちのいたずらであると結論づけたが、目撃者の証言と地元の伝承は、説明されていない要素がまだ残っている可能性を示唆している。

 カーボンデールUFO墜落事件。果たして、池から引き上げられたのは本当にただのランタンだったのだろうか? 多くの謎を残すこの事件は、今もなお人々の好奇心を掻き立て続けている。

提供元・TOCANA

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