国内政治の予定としてはこの3か月で通常の案件として最大なのが25年度予算成立であり、2月下旬ぐらいまでに通過させる必要があります。予算では防衛費、社会保障費の扱いが論点になるのでしょうか?また国土強靭化政策において能登半島震災の教訓がどのように生かされるのか、また少子化が進む日本において地方創生は一歩誤れば竹下登型バラマキになりかねず、税の使い方が改めて話題になりそうです。
ところで、日本維新の会の党首選の動向が気になります。私の予想では吉村氏が知名度と実績から当選する可能性が高いとみています。すると49歳。山本太郎氏と同じです。玉木氏が55歳でいわゆる新進系の政党に若さを感じています。政治のリーダーの世代交代が進んでいるのではないかという気がしてならないのです。立憲も野田氏の今回の登板は私から見ればロングリリーフで本質的には党内体制立て直しが終われば野田氏がいつまでものさばるべきではない気がします。同様に石破氏も私から見ると昭和の古いおっさん型で野田氏、石破氏両名とも67歳です。政治リーダーが10-15歳ぐらい若返ると若い人たちの興味も加わるだろうし、政策論点が変わってくる可能性はあります。
外交に関しては早速南米ペルーで開催されるAPECで強烈な洗礼を受けます。バイデン氏に習近平氏らそうそうたるメンバーが集まるなかでどれだけ存在感を見せることができるのか、注目しています。個人的には習氏は石破氏に接近するかもしれないとみています。自民党軟弱派であれば石破氏が強硬派を説得して中国に利する形にしてほしいと望むでしょう。一方、韓国の尹錫悦大統領とどこまで突っ込んだ、つまり腹の内まで見せながら日韓問題に踏み込めるかが勝負となります。非常に高いハードルだし、相手方も様々な探りを入れてくるはずです。それに屈しないわかりやすく、明白なやり取りをすることを望みます。
100日のハネムーン期間はメディアも含め、ある程度大人の姿勢で報道に臨んでもらいたいと思います。