マンハッタンの裁判所で弁護側の最終弁論を終えたトランプ前大統領は、原告の弁論を聞かずにウォール街にあるトランプビルに移動。記者会見を開いた。
【こちらの記事も人気です】
訴訟は、トランプ氏が金融機関から有利な融資条件を引き出すために不動産や土地などの資産価値を不正に水増ししたとされるもので、原告のニューヨーク州司法長官は裁判所に、トランプ氏をはじめとする一家のメンバー、トランプオーガーニゼーションに対して不法に得た収益3億7,000万ドルの支払いや、不動産業界への参加および州内企業での役員就任を生涯禁じるなどの制裁を命じるようを求めている。
午後3時頃に到着したトランプ氏は会見で、ジェームズ長官を「ポリティカル・ハック」「腐敗した司法長官」「重度のトランプ錯乱症候群」などと批判。「われわれはすでに控訴裁判所でこの訴訟に勝訴した」と述べ、裁判を担当するアーサー・エンゴロン判事について「その意見を受け入れるのが非常に遅かった。なぜならそれは彼が望む意見ではないからだ」と加えた。「真の意味での魔女狩りで選挙妨害」、バイデン氏を勝たせるための「策謀」と不満を続けた。